○ネットいじめの防止策と措置内容[2]

  プラウトヴィレッジでは個人の出生記録、現住所、医療履歴から全体の人口把握まで、個人に割り振られる個人IDで管理する。このIDを使い、インターネットに存在する投稿やコメント機能がある全てのサイトは、個人IDを事前に登録してアカウントを作り、利用できるルールにする。ユーザー名は実名でも匿名でも良い。この個人IDの住所から、そこの5長へすぐに通報できる仕組みにする。

 投稿やコメントをした時にユーザー名が表示されてもされなくてもよいが、必ず通報ボタンはある。通報されたコメントや投稿は、まず一旦非表示となる。
 この仕組みは団体でサービスを提供する時の告知などでも同じで、告知する代表者が属する5町会に連絡がいくようにする。



 そして5長は第三者という立場で、その通報が誹謗中傷の基準に当てはまるかどうかを判断する。またそれが何度目の犯罪なのか、同じことを今後も繰り返す可能性があるのかも含めて措置の期間を決定する。基準は相手を攻撃したり、傷つけたり、評価を下げる悪意を受け手が感じるかどうかが境目。世界中のプラウトヴィレッジの長が判断するため、次のような共通の措置内容を定める。


「インターネット上での誹謗中傷レベルと措置内容」


レベル1、被害者を暴言で傷つける行為
(1週間〜1年の間で更生施設に入所と、出所後1年〜5年の間で投稿やコメント機能の利用禁止)

・暴言(バカ、死ね、消えろ、きもい、本人が傷つくあだ名をつけるなど)。

・人格や容姿の否定(チビ、ぶさいく、落ちこぼれ、人間のクズ、お前の家族最低など)。


レベル2、被害者の社会的評価を下げる行為
(1〜3年の間で更生施設に入所と、出所後1年〜5年の間で投稿やコメント機能の利用禁止)

・証拠のない情報の拡散(例、誰々が援助交際をしていた、あの病院の医者は適切な治療をしなかった、あの店の料理はまずくて最低だったなど。仮に事実であっても証拠がなければ措置の対象)。

レベル3、被害者に身の危険を感じさせる行為
(3年〜5年の間で更生施設に入所、出所後1年〜5年の間で投稿やコメント機能の利用禁止)
・差別発言(性別、病気、障がい、宗教、信仰、人種、出自、職業など)。

・恐喝や詐欺(殺すぞ、さらうぞ、燃やすぞ、後悔させてやるなど)。

・特定の人物になりすましてや、個人IDを偽って情報を拡散。

・個人情報の暴露(本名、住所、電話番号、家族情報、本人が特定できる写真を投稿など、悪意あるプライバシーの侵害行為)。

・通報機能がない投稿サイトの作成と利用。


レベル4、被害者を長期に渡って苦しめる行為
(5〜20年の間で更生施設に入所、出所後1年〜5年の間で投稿やコメント機能の利用禁止)

・一度流出すれば回収が難しい裸や恥ずかしい写真などの投稿。
・被害者が鬱など長期的な病気を発症した場合。

レベル5、被害者が亡くなった場合
(10年〜無期の間で更生施設に入所、出所後1年〜5年の間で投稿やコメント機能の利用禁止)

・誹謗中傷が原因で被害者が亡くなった場合、誹謗中傷を書き込んだ投稿者全員が措置の対象となる。


 これはたたき台だが、プラウトヴィレッジではいじめという犯罪を限りなくゼロにするため、ここに線引きをする。
 インターネット上での発言には自由があるが、これらの誹謗中傷は言葉の暴力であり、ルールがないと無法地帯になる。また何度も目にすると被害者を自死に追いやったり、営業妨害となる。

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