そしてどんなことに取り組んでいても、反復を繰り返しているうちに成長を感じなくなる時が訪れる。人間の成長は「やや右上がり→少し下がる→急激に右上がり」を繰り返す。楽器やスポーツの基礎技術は単純な動作だが、同じ動作を30分から1時間繰り返すと失敗が増えてくる。体が疲れてくると同時に感覚が麻痺してくるような状態だが、これを人によっては調子が悪くなった、下手になったと言い表すこともあり、一時的に自信を失う瞬間でもある。こうなれば一旦休憩する。この休憩の間に体や頭が整理され、再び練習を再開すると休憩前よりスムーズに行えるようになる。ただこれは1日のなかにおいての取り組みなので体は疲れ、動きの精度は下がり続ける。これを数日間繰り返して行うとある数日間、調子が悪くなる時が訪れるが、それが過ぎれば大きな成長を感じることになる。
基本的にはこの繰り返しで長期記憶まで達する。反復を繰り返して体が動きを覚えることが長期記憶なので、質の低い長期記憶から質の高い長期記憶まで人それぞれとなる。
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