○人工知能とプラウトヴィレッジの関係

  人間が楽に暮らしていくための科学技術の水準はすでに十分であり、プラウトヴィレッジでは安全で無理のない程度で、人間の作業を代わりに行ってくれる部分には積極的に人工知能を使用する。ただ人工知能に過剰依存した状態を作らないことが基本となる。よってどの機器も人工知能の自動作業を第一としながら、人間による手作業がいつでもできる2つの状態にしておく。

 例えば農業も、人工知能が栽培、管理を行うことで効率も上がり、人間の生活は楽になる。しかし手作業でもできる状態を残しておく。人間社会に絶対の安定安心はなく、災害など万が一の事が起こった時にはいつでも手作業で対応できる状態にする。どんなことも依存度が強くなると問題になるのが人間の社会であり、ほどほどを基本とするのが良い。




 プラウトヴィレッジでも、テクノロジーのさらなる発展は自然な流れだと考えられる。科学技術は良いも悪いもない一つの道具で、それを使う人間の気持ち次第で良くなったり悪くなったりする。少なくとも戦争が存在する世界で人工知能が発展すれば、スーパーロボットやドローンフォグと結びついて人類の危機になる。そのため、人間の欲に対する理解と人格面の向上、誠実なリーダーの選出が鍵となり、それらについて学ぶことが必要となる。だが人格はそんな簡単に向上するものではなく、時間がかかる。よって生涯を通じて無心になることを意識し、自我を克服する活動を推奨していくことが、人間社会そのものの人格レベルを上げていくために、また平和を築くため必要となる。

 さらにもう一つ学びで大事なことは、その科学技術の長所短所をまとめて、それを親子が知り、使う使わないを決める状態にすること。常に自分の頭で考えることを繰り返すところに、判断の質と自己責任の能力が高まっていく。この能力が乏しいと、声の大きい人、演説のうまい人の意見を鵜呑みにする状態に繋がり、危険になる。


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