取り組んでいる事柄において結果が出せるようになり、実力もつき、数字も伴い、成功を収めると、注目され、周囲が賞賛してくれ、自分の意見に周囲が耳を傾けてくれ、やりがいもあり、自信も溢れる。
大きな成功体験は物事が成功するまでの過程を学べる経験でもあり、人生では大きな財産となり、自信にもなる。その後別のことに取り組んでも、すでに成功体験があると結果を出しやすい。やればできるという自信があり、成功までの過程を新しい取り組みに当てはめてイメージできるため。
ところが、大きな成功体験をしても、そこに人生のゴールを感じることはない。そこには明るい気分になる要素が多いだけで、苦しみがゼロになることもない。ただ、その成功体験から、そこには人生のゴールがないということを知れる経験がある。すると次に考えるのは、では人生の目的は何だろうということ。それは先にも述べた、幸せと苦しみの両極端の間にある無心に答えがある。そこに執着や苦しみを離れた何にも囚われない穏やかな状態がある。人間の自我は常に何かを手にしたいと望んでおり、気づけば獲得が人生の目的になっているということがある。
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