全ての人間は常に何かに悩み、苦しんでいる。その苦しみは、過去の記憶や未来への不安からくる思考があるために生まれる。しかし無心の人の内面には平和、穏やかさが訪れる。すると苦しみの連鎖から抜け出す。
日常生活で自分の身の回りに起こる問題や人間関係は、自分の思考からくる行動と発言が作り出したもので、無心になり沈黙を基本としながら節度ある会話量で人と接すれば、不必要な問題が起こりにくくなり、問題が起こったとしてもそれを問題とみなさず悪化させない。例えば苦手な人に出会った時に頭で苦手だと考えていると、相手にそれがいつの間にか伝わっていることがある。苦手だと思ってもすぐに気づいて無心になると、その後人間関係が悪化しづらくなる。
無心になり、思考(自我)→欲望→執着→苦しみのサイクルを抜け出し、心穏やかにあることが、プラウトヴィレッジが推奨する人間の人生の究極的な目的。人間の動作にクセがあるように、思考にも思いグセがあり、それがネガティブなものであれば無意識に苦しむことになる。無心をクセづけて、それを克服する。
また無心の時、人間は直感を得る。それによって行動が起こる。時にはそれが天職、適職につながることがあり、情熱を注ぎ始める。それが人生で成すべきもう一つの目的という場合もある。
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