○プラウトヴィレッジの社会構造

  サーカー氏がプラウト主義経済を提唱したのは1959年で、時代はそこから変化している。このプラウト主義経済を現代版へ発展させたのが、プラウトヴィレッジとなる。


 次にここまで見てきた人間の性質や科学技術も加え、家庭から世界連邦までのプラウトヴィレッジの社会構造を見ていく。常に上位の組織が下位の組織へ権利権限の一部を譲る関係になる。


6、自給自足を行う家庭

5、家庭が集まり構成される自治体(市に相当する。プラウトヴィレッジ)

4、自治体が集まり構成される県

3、県が集まり構成される国

2、国が集まり構成される六大州(各大陸)

1、州が集まり構成される世界連邦



 一般的な表記では、世界連邦が最も上位に位置するように表されるかもしれないが、ここでは最も下位に位置する。その理由は、古代中国の春秋(しゅんじゅう)時代に記された書物「老子(ろうし)」の一節にある。


「第六十六章 大河や大海が幾百もの河川の王者でありうるのは、それらが十分に低い位置にあるからである。」


 自ら謙虚にへりくだる、これが世界連邦と各長の基本姿勢となる。


 そして自治体(プラウトヴィレッジ)、県、国、州、世界連邦には共通して総務、医食、製造の3つの組織が設置され、各規模に応じて名前どおりの活動を行う。


◯自治体

・総務 (自治体運営に関する事務的な事柄や教育)

・医食 (医療、食、農業に関すること)

・製造 (生活品全般の製造、資源調査、インフラ設計、住居や農地の位置など自治体設計)

◯県

◯国

◯六大州

◯世界連邦


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