例えば踊りの簡単なステップ、打楽器の短いリズム、スポーツのシュートなど、技術的に最小の動きがある。初心者がこれらの1つに取り組んだ場合、1日30分の練習を繰り返すと、1週間ほどで体がその動きを覚え始めるが、まだぎこちないレベル。1ヶ月目にはその質はもっと高まり、3ヶ月目には考えなくても自然と体が滑らかに動くようになり、質が高いとは言えないが素人っぽさはなくなる。この3ヶ月目までに2つ3つと他の基礎技術も練習していれば、それらの複合技もできるようになる。ただこれもやっと体がその動きをできるようになった段階。これはシナプスが育つ短い時間の目安。
あとは高い集中力が維持できる練習時間で、動画なども使って上級者の動きとも比較し、修正し、反復し、新しいことにもチャレンジし、この自己分析を年単位で続けていくほどレベルが上がる。そのため、本当に好きなことしか高い意識を持続することができない。3年ほど経つと、明らかな実力として結果が出せるようになる。シナプスに年齢は関係なく、何歳でも上達する。ただ運動と同じで、若い時から高齢になるまで運動し続けている人は、高齢で新しい動きを学んでも、シナプスができているので体がすぐに順応できる。反対に高齢になって突然運動を始めても、シナプスが少ない分時間がかかり覚えも悪い。これは頭を使うことでも同じ。
0 コメント