プラウトヴィレッジでは肉食が減って穀物採食が増え、過剰なストレスのない生活となり、住民の健康状態は良くなり、病に伏せる人は貨幣社会より少なくなるが、基本は住民自らが薬用植物などを使って治す。
そして芸術館にある病院では歯科、眼科、内科、外科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科、精神科、産婦人科、脳神経外科、伝統医療などの治療が無料で受けられる。芸術館に設置する理由は、住民が最も活動している場所となっているからで、その分ケガも増える。
治療には基本として薬用植物や伝統医療を用い、植物や備品も自治体でまかなう。さらに高度先端医療設備も整え、集中治療室、無菌病室などの医療の提供、開発、研修が行えるようにする。
さらに半年から1年に1回は人間ドッグを行い、人工知能による病気の検出などを行って、病気の早期発見を促す。それにより治療も短期で最小の状態で行える。つまり大病になる人が減ることになる。
自治体周辺で車、飛行機、船などの事故や自然災害が起こった場合は、最寄の自治体の医食部が中心となって救済活動や事故車の処理を行う。事故車などは製造館で原料へ戻される。出産については自宅出産か病院での出産となるが、助産師も需要が増す。
医療など信用と高度な技術、知識が必要な職種は、まずプラウトヴィレッジでは誠実で実力のある医師を探し、自治体公認の医師として依頼する。住民が医師になりたいと希望した場合、この公認医師の下で医学を学ぶ。その後、医師がOKを下した生徒は独立できる仕組みにする。その後、一定期間医師として活動し、住民からの評判が悪くなければ、自治体認定の医師とする。これは親方と弟子の関係のようなもの。認定医師が後輩の指導に専念したいと思った場合、それも可能。
そしてプラウトヴィレッジでは医師のミスで患者が死亡したとしても、医師が責任を追及されることはない。手術が必要な怪我を負うこと、体調を崩すことなどはすべて本人自らが引き起こした問題であり、自己責任が基本となるプラウトヴィレッジでは誰にもその責任を押し付けることはできない。自分の健康について自分で責任を持つことが自立した人間の基本であり、これが前提にあることで助ける側も最善を尽くすことができる。
さらに食物の栽培方法や種子の管理など、食に関する知識も医食部が管理する。
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