○自我 [8]

 人間は自我が薄まるほど自立する。よって相手への依存度がなくなってくる。ただ誰もが自我を持っているため依存心があり、人間関係に疲れてくる。そのため距離を考える必要がある。数ヶ月に1回しか会わないからうまくいく人間関係がある。毎日会ってるほうがうまくいく関係もある。毎日会ったとしても、1日2時間だけならうまくいく関係もあり、8時間になるとストレスになる関係もある。恋人とでも何日も一緒にいると、1人になりたくなる時がある。相手との相性によって会う頻度を考えた方が、人間関係の問題は減る。それは家族であっても、恋人や友人であっても。


意識として在るというのは、自立するということ。他者への依存心も思考からやってくる。寂しいから誰かと一緒にいたいや、同じ人にいつも助けを求めるなど。


依存度が高い関係ほど悪化しやすくなる。仕事でも人間関係でも。


人間は自分で人生を選択しているようで、実は過去の記憶に影響を受けた言動を無意識に繰り返している。よく浮気をされる女性は浮気しそうな男性をいつも選ぶ。借金をする男性は何回も借金する状況に陥る。


いじめをする人には共通点がある。それは「私」という自我が強い人。いじめをするほど自我に囚われている人は、暴力など攻撃的な行動をすることが多い。自分しか見えていないため、他人の痛みへの共感能力が低い。


自我が強い人ほど人の好き嫌いも多くなるため、組織の中では仲間はずれや分裂を引き起こす原因になる。



性格の悪い人は自分が嫌な性格だと気づいているが、なかなか自分を変えられない。それは日々無意識に起こる思考に、振り回されていることに気づいていないため。


自我は無視や絶交という極端に冷たい行動をとるが、反対に一度受け入れた相手には義理堅いという反対の面もある。意識はそのどちらにも囚われず、相手がどういう態度でも同じ愛情を示す。


突発的な思考によって言動が起こる。もしその内容が暴言や暴力であれば、接する相手にとっては辛いものとなる。この行動も過去の記憶が引き金となっている。それに気づかなければ、相手を傷つける行為も治らない。強烈な心の傷は、強烈な突発的思考によって簡単に心を占拠し、ネガティブな行動を起こさせる。


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