人間は無心の時に直感を得て、そして何らかの技術でそれを表現する。直感、閃き、アイデア、インスピレーションなど呼び名は様々であっても、これら大本はすべて同じで、すべては頭の中で気づくことから始まる。
そして何かに取り組めば、深く思考することも増える。我欲で思考している時、無理に答えを探し出そうとしていることがあり、そのアイデアは後から見れば良くなかったということが多い。ただ他者や世の中のためなど、純粋な気持ちから考えてしまう時は、とことん考えたほうが良い。
その後、気分転換が必要になるが、これは考えつくした後でということが前提になる。この考えつくすというのは、脳が実際にねじれているような感覚に達するまで、脳が疲れて考えられなくなるまで、もう探求する要素がないというところまでを指す。自分の中に探求できる要素が残っている場合は、本当に必要な閃きを得ることはできない。常に自分の思考や知識の限界に達する必要があり、そこまで思考して気分転換をすると、限界を超えるための閃きが頭に浮かんでいる。
気分転換の方法は人それぞれだが、寝るという行為には大きな効果がある。頭へ大量の情報を流し込み、探求し、脳が処理できなくなる、または疲れたというところで寝る。すると脳内の情報が整理される。起床後、頭がすっきりとし、フッと解決策が浮かんでいる。こういったことは脳の1つの習性だが、脳には入力、整理(無心、ぼーっとする)、出力という3段階がある。これに気づき活用する人は、休憩前や1日の終わりに次に取り組む問題を頭に詰める。そうすれば休憩後や一晩寝ることでアイデアが浮かぶ。寝る時間は30分でも良い。寝るという行為は非生産的で不真面目な行為ではなく、直感を得るという観点から見れば効果的なもの。シャワーを浴びる瞬間に頭が無心になってアイデアが浮かぶということもあるが、気分転換や寝ることなど1度頭に無心の時間を設けて整理すれば、無心になった空間に直感が入ってくる。
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