○意識 [13]

  無心になるために人付き合いを避けるのは自我。1人になる時間は大切だが、人との会話の中で思考に注意する訓練もできる。森や山で修行する必要はなく、俗世間でも行える。


 直感や閃きは、真面目に継続的に取り組んでいると恵まれやすくなる。ある期間それが連続してやってくる。反対に独善的になるとやってこなくなる。欲による思考が邪魔をして、直感の入る隙間がなくなる。


 背筋を伸ばすと直感が冴える。


 直感は質が高く調和する。それに従うと人間は最大能力が発揮される。取り組む事柄によって知能が必要だったり、そこまで必要なかったりと分かれるが、机に向かってする勉強は苦手でも、スポーツが得意な人は運動に関する直感に恵まれる。反対に運動は苦手でも、数学に関する直感に恵まれる人もいる。科学者になる人は知能の高さも必要だが、それだけではなく、その事柄に興味があって向いていなければ直感はあまりやってこない。


 意識として在ることに取り組むと、新しい能力が開花することがある。


 好奇心と直感、言葉上は違うものだが、「自分はこれに興味がある」と気づくという観点では好奇心も直感。つまり好奇心に従って進むというのは、意識が指し示す方向。それはその人にとって能力が発揮される道であったり、人生経験として必要なことであったりする。


 好奇心は子供がかくれんぼするように純粋な興味。興味が出た瞬間、背後にお金が見えたり自己利益が見えると欲望だったということがある。



 人間は貧困の危機に直面すると、好奇心に従うのが難しくなる。


 好奇心に気づいても失敗への恐怖などで一歩踏み出せないのなら、それも「私」が傷つくことを恐れる思考。それは過去の苦い経験からくる恐れかもしないし、生まれ持った自我からくるものかもしれない。


 天職・適職は趣味の領域で見つかることが多い。そのためには好奇心に従うことが良い。趣味はやらされるものではなく、お金を払ってでもしたいこと。


 天職・適職に取り組んでいる人に、それをやめさせるのは難しい。周囲がやめろと言っても聞かない。それぐらい意思も強くなる。


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