宇宙空間は完全な真空状態ではなく、星々の間には所々に微粒子とガスでできた星間雲(せいかんうん)が存在する。 星間雲の中で最も密度が高い領域を星間分子雲(せいかんぶんしうん)と呼ぶ。この領域は星の形成が活発な場所。太陽のような自ら光を発する星がその一生を終えるとき、大規模な爆発現象の超新星(ちょうしんせい)が起こり、その衝撃波が星間分子雲にぶつかり、それに押されて密度の濃い領域ができ、そこから新たな星が生まれる。
星は星間分子雲のガス雲から誕生する。アミノ酸など、生命の材料となる複雑な有機分子が、星間分子雲の電波観測から見つかっている。この有機物を含んだ隕石が地球に降り注ぎ、最初の生命の材料となる。それが海で進化して、紀元前41億年頃には全ての生命の出発点となる原始細胞となり、さらに進化して単細胞となる。
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