北欧

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランドのスカンディナヴィアの北欧神話は、エッダという二冊の書物におさめられている。古い方は1056年までのことを、後の方は1640年までのことが書いてある。

エッダの創世神話は次のようになっている。昔は上に天もなければ下に土地もなく、ただ底なしの大洋と、霧のような世界があるばかりで、その世界の中には一つの池があふれていた。霧の世界の南方には光の世界があった。空に水蒸気が起こって雲ができると、その雲からユミルと呼ぶ霜(しも)の巨人およびその一族と、牝牛(めうし)のアウズンブラが生まれた。アウズンブラから生まれた人間の姿をした神は、巨人族の娘を妻にして、オーディン、ヴィリ、ヴェーという三人の兄弟を作った。ここでも無から神が生まれることや巨人という共通点が見られる。

オーディンは北欧の古文字のルーン文字を発明したとされる。ルーン文字はスカンディナヴィアでは1500年頃まで用いられた。

ゲルマン語派はインド・ヨーロッパ語族のうちの一語派。次の上側の文字がルーン文字で、下側はゲルマン語派。
Oldrune



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