莫高窟(ばっこうくつ)

中国の莫高窟(ばっこうくつ)は600ほどの洞窟群。断崖(だんがい)に南北1600mに渡って掘られ、355年に作られ始めたとされる。その中に2400余りの仏像が安置されている。ここには岩山をくり抜いた中に巨大な仏陀の石像がある。下の左の龍門石窟の仏像は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と言い、奈良の大仏と同じ。これも無を表すという結論だった。右は雲崗石窟(うんこうせっくつ)の仏像。

雲崗石窟(うんこうせっくつ)は如来像で、2つある像の頭の後ろには光背のシンボルが見られる。また小さい像の手のひらを見せるシンボルポーズは、タニトの浮き彫り、仏陀の浮き彫り、インドのシヴァにも見られる。

紀元前1800年頃のシリアの同筒印章図の左上にも、手のシンボルが見られる。

(古代オリエント博物館蔵)

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