チベット仏教の創成神話では、空虚な空間から世界ができていく様子が述べられている。その中にできる金輪(こんりん)の中央に、様々な宝石からなる須弥山(しゅみせん)が水車の車軸のように自然にできあがったとある。次の図はその説明を表したもの。
この須弥山を真上から見た模様は、曼荼羅(マンダラ)と同じ構図となっている。
曼荼羅(マンダラ)は無を表したシンボルという結論だった。つまり須弥山も無を表している。仏教寺院では仏像等を置くために一段高く設けられた場所のことを須弥壇(しゅみだん)というが、須弥山に由来する。その上に置かれた仏像は無という結論だったので、つまり像も台も全てが無をシンボル的に表したもの。
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