ボリビアの都市ティワナクやプマ・プンク 2/2

ティワナクには、角ばった菱形のシンボルも見られる。
ティワナク2

角ばった菱形を半分にした階段ピラミッドのシンボルは、紀元前3000年頃のイランのジーロフト文化の出土品にも見られた。



ここでは石の中を丸や四角でくり抜いたものも見られる。







これを1900年代のコンクリート技術で作ると、型枠に材料を流し込む前に型枠の中にセパレーターを入れておくと、固まった時そこが穴になる。





こういった理由から、切込み接(は)ぎの石積みが見られる南米にも、ローマン・コンクリートのような技術は伝わっていたと考えられる。


ティワナクの太陽の門には、インカ帝国の神ビラコチャが見られる。ビラコチャは文明の創造者で、大洪水によりチチカカ湖周辺の人々を滅ぼした神。その際マンコ・カパックとママ・オクリョの2人を、文明を世界に広げるため助け残した。ビラコチャは人々に農業、灌漑水路造り、トウモロコシの作り方、家畜の飼い方も教える。また行く先々でたくさんの病人を治した医師でもあった。



マンコ・カパックはインカ神話でクスコ王国の初代国王。後の肖像画には獅子、三日月の角を持つ牛、渦巻き模様の耳飾り、16芒星のある杖、鳥が描かれており、全て共通シンボルと合致する。マンコ・カパックの父インティは太陽と虹の神ともいわれる。こういったことからも、インカ神話も無を表したシンボルでできている。

Manco_Capac


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