ティワナクには、角ばった菱形のシンボルも見られる。
角ばった菱形を半分にした階段ピラミッドのシンボルは、紀元前3000年頃のイランのジーロフト文化の出土品にも見られた。
ティワナクの太陽の門には、インカ帝国の神ビラコチャが見られる。ビラコチャは文明の創造者で、大洪水によりチチカカ湖周辺の人々を滅ぼした神。その際マンコ・カパックとママ・オクリョの2人を、文明を世界に広げるため助け残した。ビラコチャは人々に農業、灌漑水路造り、トウモロコシの作り方、家畜の飼い方も教える。また行く先々でたくさんの病人を治した医師でもあった。
マンコ・カパックはインカ神話でクスコ王国の初代国王。後の肖像画には獅子、三日月の角を持つ牛、渦巻き模様の耳飾り、16芒星のある杖、鳥が描かれており、全て共通シンボルと合致する。マンコ・カパックの父インティは太陽と虹の神ともいわれる。こういったことからも、インカ神話も無を表したシンボルでできている。
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