イラン、インド、ローマ帝国のミトラ教

ミトラスを主神とするミトラ教の浮彫(うきぼり)には、1匹の蛇に向かって2匹の蛇の杖カドゥケウスを向けているミトラスが見られる。つまりミトラスもシンボル的に表した存在。

別の像では、牡牛(おうし)を屠(ほふ)るミトラスが見られる。そこで犬と蛇は牡牛の血を飲もうとし、サソリが牡牛の睾丸(こうがん)を攻撃している。犬、蛇、サソリは共通シンボルで、トルコのギョベクリ・テペの石柱にも見られた。

ミトラ教では獅子頭と翼を持った神像も、40体ほど発見されている。これは2匹の蛇の絵が足下にあるアイオーンのこと。この像の右太ももにサソリが彫刻されている。つまりミトラ教も無を表したもの。

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