■紀元前7万年頃 アフリカの文化 2/2

これらの他にもアフリカでは多くの部族に、創造神や至高神の話が見られる。


西アフリカ


ガーナのアカン人はこの神をブレキイリフヌアデ「すべてを知り、見る者」。


ナイジェリアのヨルバ人は、何ものも神の目から隠れることはできないと主張している。
というのは神の目は「人間の内と外の両方を」見ることができるからである。


ナイジェリアのイボ人の至高神はチュク。チュクは「最初の偉大な原因」であり、チネケ「創造者」でもある。イボ人も西アフリカの隣人たちのように、祖先とその他の霊を鎮めることを求めている。


ヌペ人の文化創設の英雄はツォエデ。

リベリアでは創造神スノ・ニソア。


ベナンにあったダホメ王国では創造神マウ・リサ。


カメルーンのバムム人の創造神はンジニュイ。「どこにでもいる者」とされ、人間を健康で強いものとして創造した。


アカン人の至高神はニャメ。「すべてを知り、すべてを見る者」「創造の建設者」などと呼ばれている。

ドゴン人の至高神はアンマで、宇宙卵を創造したものと思われている。



東アフリカ


ウガンダのガンダ人によれば、神の「偉大な目」はあらゆる場所、あらゆる時に絶え間ない眼差しを
注いでいる。その目はけっして瞬かない。


ケニアのアカンバ人ではアサ()


ケニアのアバルイヤ人では至高神ウェレ。


マサイ人では天空神エンカイ。全てのものの創造者。


マダガスカルの至高神ザナハリィは大地をつくった。


ナイル河の最上流地域のシルック人の神はジュオク。多くの側面を持った神ジュオクはどこにでも存在している。

ウガンダとザイールのアルル人の神はジョク。アルル人は世界が霊ドゥジョクによって満ちていると信じられており、彼らの先祖が蛇や大きな岩に姿を変えて存在していると考えている。



南部アフリカ


ズールー人では賢い者ウキリ。


別のズールー人の創造神はウンクルンクル。ズールー人は彼をウジヴェレレ「自分自身である者」「存在となった彼は人間に存在を与えた」と記述している。


コイコイ人の神はウティホ。天空に住む慈悲深い神で、穀物のために雨を降らせ、雷の声で語る。


ザンビアとマラウィのトンガ人の神ティロは、創造者、永続する者、全能の者、死なない者などとされている。また自然の渦巻きのなかでの恐ろしい存在である。


ジンバブエのマコニ人では、天空の神マオリ。マオリは原初の人間であり月であるムウェツィを創造した。その後、乙女であり明けの明星であるマサッシを創造した。ムウェツィは別に創造された女性モロンゴとの間に獅子、豹、蛇、サソリを生んだが、モロンゴは夫より蛇を好んだ。

アンゴラのバコンゴ人の神ンザンビは、全能ですべてを知っている。「彼は誰にもつくられず、誰も彼を超えているものはない」「正しく、慈悲深い」、宇宙の支配者で維持者、善の源泉である。また「人間は神の人間である」と表現されている。



中央アフリカ

ザイールのルバ人では創造神カルンバ。


ピグミー族では、至高の霊で形がなく永遠なコンヴム。

レレ人の創造神はンジャムビ。それはすべての善いものの源泉。


ルワンダ人の宇宙の秩序の創始者で維持者はイマナ。イマナは「ただひとりすべてのことをも知っている」。イマナはハテゲキマナ「唯一の支配者」、ハシャキマナ「計画する者」、ビギリマナ「万物の所有者」、イマナはすべての贈り物の遠く離れた源泉などとされている。

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