創成神話で見られたように宇宙が誕生する前に、無から神が生まれ、ビッグバンによって宇宙が生み出された。そして実際にこの宇宙には銀河から植物、そして古代の出土品にまで黄金比が見られる。つまりこの宇宙の全てを設計、デザインしたのは意識である「無」ということが見えてくる。
そして宇宙そのものの形にも黄金比が見られる可能性が出てくる。宇宙の形として考えられるのがドーナツ型(円環面"えんかんめん")。これを真上から見ると、黄金比の渦模様で流れが上昇してくる。
理由は次の通り。まず、台風を真上から見た時に渦は黄金比になっていた。
その台風を横から見ると、風の流れは下から渦を巻いて中心部分を上昇し、頂上で外に広がるドーナツ型となる。
台風と同じ流れを示すのが地球、木星、太陽などに生じる磁場(じば)。これもドーナツ型となっている。
磁石に必ずN極とS極が一対(いっつい)で存在するように、巨大な磁石である地球にも2つの磁極がある。この磁場の流れは、磁石と砂鉄(さてつ)でも見られる。
古代中国の易経(えききょう)の著者は2匹の蛇が見られる伏羲(ふっき)とされ、そこでは、万物の根源である太極(たいきょく)から陰陽の二元が生じたとある。陰陽とは正と負、プラスとマイナスであり、磁石と同じく両極で一対(いっつい)のこと。つまりドーナツ型は二極があるため成り立つ形で、ビッグバンの瞬間に宇宙はドーナツ型で誕生した。
そして水、酸素、鉄、カルシウム、人間、地球など、この宇宙にあるすべての物質は、原子というこれ以上分けられない小さな粒が集まってできている。原子は正の電荷(でんか)を帯びた原子核(げんしかく)と、負の電荷を帯びた電子からできている。宇宙空間は完全な真空状態ではなく、全体にわずかながら星間物質と呼ばれる希薄物質が漂っている。例えば宇宙空間に漂う水素やヘリウムを主体とした星間ガスなど。これらも原子でできている。つまりその原子で溢れている宇宙も正と負の電荷でできている。
次の左の図は原子。真ん中にあるプラスの赤い丸と緑の丸が原子核。そのまわりにあるマイナスの黄色い丸が電子。右の図はヘリウム原子のモデル。電子が黒い雲状に描かれている。
このように宇宙のあらゆる物質は正と負の電荷を持つ原子でできており、加えてドーナツ型と黄金比の渦模様という共通デザインで設計されている。こういった理由から、宇宙そのものもドーナツ型をしているか、それに関連した形という結論。
では宇宙を同じ方向に向かって進んでいけば、いつかドーナツ型の壁に衝突するのかと言えば、それは起こらない。黄金比は始まりも終わりもない渦模様を描いているが、それは「無」と同じ真理。台風や地球の磁場の流れがドーナツ型で循環して始まりも終わりもないように、宇宙にも端(はし)がなく、空間は曲がっていて、一直線に進んでいても徐々に空間の湾曲(わんきょく)に沿って一周してくる。
N極とS極は止まることなく循環している。仏教用語の諸行無常(しょぎょうむじょう)は、この世の存在(森羅万象)はすべて、姿も本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。また盛者必衰(じょうしゃひっすい)のことわりとは、この世は無常であり、勢いの盛んな者もついには衰え滅びるということ。万物が止まらず流動する理由も、この宇宙がN極とS極、陰陽、正負、プラスとマイナスからできていて、二極を止まることなく巡るからであり、それがこの宇宙の真理となっている。
そして宇宙のあらゆるものがN極とS極を行ったり来たりしていることから、銀河や太陽系もそれ自体がドーナツ型の流れで宇宙を移動している。
またこのドーナツ型は果物や野菜の断面にも見られ、宇宙の共通デザインに沿って進化してきている。
そして人間や生物に男女、オスメスがあるのも、右手、左手というように左右2つに分かれているのも、2極性で表されているため。そして頭頂の旋毛(つむじ)が渦巻いているのも、同じく宇宙の共通デザイン。
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