ブードゥー教、マクンバ、カンドンブレ、サンテリア

オーストラリアのアボリジニに伝わる虹蛇を同じように神として崇めているのが、ブードゥー教という黒魔術。これは西アフリカのベナンやカリブ海の島国ハイチ、アメリカ南部のニューオーリンズなどで信仰されている。

ハイチのブードゥー教の最高神は肥沃(ひよく)の蛇神ダンバラーウェイドで、その妻が虹蛇の女神アイダ・ウェッド。この2つの神は、中国の伏義(ふっぎ)と女媧(じょか)のように2匹の蛇で描かれる。



1400年代から約400年の間、ヨーロッパ人による奴隷貿易により約1500万人のアフリカ人がヨーロッパや南北アメリカ、カリブ海諸島に連れて来られた。そのときに、彼等の信仰であるブードゥー教も持ち込まれ、ハイチで独自に発展した。さらにアメリカのニューオーリンズにもブードゥー教は定着し、ブラジルではマクンバやカンドンブレ、キューバやベネズエラではサンテリアとなる。

ブードゥー教は動物の死骸や血、酒などのお供えと交換で悪魔に願いを叶えてもらうもので、呪いの儀式を行う。


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