日本の正月のしめ飾りに使われるしめ縄は、2匹の蛇が絡み合った共通のシンボルという結論だった。しめ縄から垂れ下がる藁(わら)は雨を表し、これらもシンボル。
白いジグザグの紙垂(しで)は雷のシンボルを表し、トルコのギョベクリ・テペなどでもジグザグのシンボルが見られた。
しめ縄を丸く結び、その上部左右に藁(わら)が横たわっているしめ飾りの形は、他国の宗教でもシンボルとして見られる。
バビロニアの女神の手に、輪と2本のヒモのシンボル。
エジプトのウラエウスの右隣に、輪と2本のヒモのシンボル。
古代ペルシアのゾロアスター教の主神アフラ・アズダーも、王権の象徴の笏(しゃく)と丸い輪に2本のヒモがついた王冠を持っている。つまりしめ飾りの形も共通のシンボル。
日本のしめ飾りの場合、2匹の蛇が絡み合いながら輪を作っていることになる。さらに1匹の蛇や竜が輪を作り、自分の尻尾を加えているウロボロスという図もある。エジプトのツタンカーメンの石棺には、1匹の蛇が自分の尻尾をくわえるウロボロスが見られる。
ヒンドゥー教での自分の尾をくわえる竜(もしくは蛇)。
メキシコのソチカルコ遺跡の神殿にも、ケツァルコアトルのウロボロスが見られる。ケツァルコアトルは羽毛の生えた竜で、これも無という結論だった。
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