紫禁城(しきんじょう)は中国の歴代王朝の明(みん)の1368年から、清(しん)の1912年までの旧王宮。
紫禁城は2つの黄金比を縦横に並べたときに現れる線の位置に、建物や橋が配置されている。
紫禁城の獅子像は前足で球体を掴んでいる。球体は宇宙卵(うちゅうらん)で、無を表す。
この球体の模様はフラワーオブライフの模様。これは紀元前645年のイラクのアッシュールバニパルの神殿や、エジプトのオシリス神殿でも見られる。
中国神話の竜
中国神話には無数の竜が存在する。竜も中国のバイ族創世神話で見られ、共通シンボルという結論だった。帝王である黄帝(こうてい)の竜を応竜(おうりゅう)という。応竜は水を蓄えて雨を降らせる能力がある。
中国の短編小説集の述異記(じゅついき)には、「泥水で育った蝮(まむし)は五百年にして蛟(みずち"雨竜")となり、蛟(みずち)は千年にして竜(成竜"せいりゅう")となり、竜は五百年にして角竜(かくりゅう)となり、角竜は千年にして応竜(おうりゅう)になり、年老いた応竜は黄竜(こうりゅう)と呼ばれる」とある。つまり黄竜と応竜は同じ。
黄竜は皇帝の権威を象徴する竜とされたが、後に麒麟(きりん)と置き換えられたり、同一視された。紫禁城の慈寧門前に二体の麒麟(きりん)が置かれている。黄竜(こうりゅう)と同一視される麒麟(きりん)が慈寧門前に二体並んでいるということは、共通シンボルが二体あるということ。日本の神社で言えば、二体の獅子像である狛犬(こまいぬ)と同じ。
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