古事記

古事記は712年に40代の天武天皇の命令で、太安万侶(おおのやすまろ)がまとめたとされ、33代の推古天皇までの話が収められている。太安万侶(おおのやすまろ)は日本書紀の編纂にも加わったとされる。


古事記の上巻には天地開闢(てんちかいびゃく)について、次のように記されている。「天と地が初めて現れた時に、高天原(たかあまはら)に成った神の名は、天之御中主(あめのみなかぬし)の神、次に高御産巣日(たかみむすび)の神、次に神産巣日(かみむすび)の神」。

高天原(たかあまはら)とは、天と地の始めに神々が生まれ出る場所としてその名が登場する。つまり天地が現れた時から存在し、神が生まれ出てくる高天原(たかあまはら)とは無のこと。

また古事記ではイザナギとイザナミの国生みの記述があり、天の橋に立ち、矛(ほこ)で混沌をかき混ぜ島をつくる。初めに生んだのが淡路島、次に生んだのが四国、三番目に生んだのが隠岐(おき)、そして九州、壱岐(いき)、対馬(つしま)、佐渡(さど)と生み、ついに本州を生む。この八つの島を大八島国(おおやしまぐに)といい、日本国の異称。
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このかき混ぜて大地などを作る類似の創世神話はオーストラリアのアボリジニーやモンゴルの創成神話でも見られた。


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