710年に平城京が日本の首都になる。
平城京の中にある平城宮(へいじょうきゅう)にも、黄金比の渦模様の鬼瓦がある。平城宮とは大内裏(だいだいり)のことで、天皇の住まいである内裏(だいり)即ち内廷(ないてい)と、儀式を行う朝堂院(ちょうどういん)などからなる。また平城宮(へいじょうきゅう)東端には東院庭園がおかれ、宴などが催された。
次の鳳凰の鬼瓦にも黄金比がある。つまり鳳凰も共通のシンボル。欧米ではフェニックスという名。
また、平城京の第一次大極殿には、天皇の即位式を行う高御座(たかみくら)が飾られている。この高御座上部の黄金の渦巻きも黄金比。その上には共通シンボルである鳳凰(ほうおう)が乗っている。また高御座は上から見ると八角形になっていて、それもシンボルとしてメソポタミアなどで見られた。
高御座の上には大小の鏡が装飾されている。鏡も無を表すシンボルということは後述している。
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