イランのジーロフト文化

 紀元前3000年頃から紀元前2000年頃まで栄えたイランのジーロフト文化。ここより出土の石のハンドバックには2匹の蛇も見られ、共通のシンボルという結論だった。

 


イラン、インド、ローマ帝国のミトラ教

ミトラスを主神とするミトラ教の浮彫(うきぼり)には、1匹の蛇に向かって2匹の蛇の杖カドゥケウスを向けているミトラスが見られる。つまりミトラスもシンボル的に表した存在。

別の像では、牡牛(おうし)を屠(ほふ)るミトラスが見られる。そこで犬と蛇は牡牛の血を飲もうとし、サソリが牡牛の睾丸(こうがん)を攻撃している。犬、蛇、サソリは共通シンボルで、トルコのギョベクリ・テペの石柱にも見られた。

ミトラ教では獅子頭と翼を持った神像も、40体ほど発見されている。これは2匹の蛇の絵が足下にあるアイオーンのこと。この像の右太ももにサソリが彫刻されている。つまりミトラ教も無を表したもの。

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アンズー、グリフォン、ヒッポグリフ、麒麟(きりん)

メソポタミア神話の怪物ズーもしくはアンズーは、ライオンの頭と鷲(わし)の体で表される。ライオンも鷲(わし)もシンボル。これはシュメール神話のエンリルの随獣とされる。

伝説上の生物グリフォンもアンズーと似ており、鷲(わし)の上半身と翼、ライオンの下半身と、共通のシンボルを持つ。

グリフォンと雌馬(めすうま)の間に生まれたというヒッポグリフは、身体の前が鷲(わし)、後ろが馬。

足が馬というヒッポグリフに似た動物は、中国神話の麒麟(きりん)。背丈は5m、顔は龍に似て、牛の尾と馬の蹄(ひづめ)をもつ。

中国の竜は無のシンボルという結論だった。麒麟(きりん)は、中国の黄竜(こうりゅう)と同一視されている。つまり無=竜=麒麟。中国の紫禁城には獅子像が二体置かれているが、紫禁城には二体の麒麟(きりん)も置かれている。つまり獅子像も麒麟(きりん)も無を表している。

このようにアンズー、グリフォン、ヒッポグリフ、麒麟(きりん)は容姿が似ているだけでなく、これらは無のシンボルという結論。

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